日々の取引を記帳するときには仕訳が必要であり、その際に考えることと言えば「勘定科目」だと思います。
この勘定科目がなぜ重要なのかを私なりの見解で記載してみたいと思います。
勘定科目はある程度のルールに則っていればOK!?
あくまでも個人的な見解ではありますが、勘定科目はある程度のルール(資産・負債・純資産、収益・費用の考え方)に則って計上していれば、そこまで問題になることはないと思っています。
ただし、勘定科目の中にも気を付けて計上すべきものはいくつか存在します。
それが給与関係(役員報酬・給料手当など)・交際費関係(接待交際費など)・寄付金関係(寄付金など)になります。計上する際には注意が必要です。
これら以外の勘定科目については、全く見当違いの勘定科目に計上することはおすすめ出来ませんが、例えば、文房具を購入した際に消耗品費に計上するか、事務用品費に計上するかは正直どちらでも良いと思っています。
そこでどちらに計上するか迷うよりも、毎年(毎期)継続して同じ勘定科目に計上することの方が重要です。こちらがなぜ重要なのかは下記で改めて記載します。
〈費用科目の参考〉
法定福利費・・・社会保険料、労働保険料など
旅費交通費・・・電車代、バス代、タクシー代など
通信費・・・切手代、郵便代、電話代、インターネット代など
消耗品費・・・文房具代、名刺代、10万円未満の備品など
支払手数料・・・振込手数料、残高証明発行手数料など
車両費・・・ガソリン代、車両整備代など
租税公課・・・収入印紙、固定資産税、自動車税、登録免許税、不動産取得税、個人事業税など
勘定科目は過年度比較する際に重要!!
私が考える勘定科目の重要性は、どの収益・費用をどの勘定科目に計上するかではなく、どの収益・費用をどの勘定科目に毎年(毎期)継続して計上するかだと思っています。
なぜなら、毎年(毎期)同じ収益・費用を同じ勘定科目に計上することにより、過年度比較が簡単に出来るからです。過年度比較が簡単に出来るという事は、その数字が経営判断の役に立つことになります。
前年・前々年に比べて、どのくらい収益は増加しているのか、なぜこの費用はこんなに増えているのだろうかなど、分析することが可能です。そして、その分析結果は今後の意思決定の助けになると考えています。
まとめ
今回は勘定科目の重要性について書いてみました。
優秀な事業者の方や経営者の方は数字を見ずとも、バシバシ経営判断をされている方もおられますが、私は日々数字を扱う人間として、経営判断・意思決定の1つの要素として考えて頂きたい、そんな想いで書かせて頂きました。