税理士として独立開業

独立開業 日常

事務所案内の経歴にも記載してありますが、私は独立前に都内の税理士法人に勤務していました。勤務時代に「独立しようと思ったきっかけ」と「独立してみて感じたこと」、「税理士法人に対する感謝」について書いてみたいと思います。

独立しようと思ったきっかけ

勤務時間に縛られてしまう

自分の仕事をしっかりと終わらせ、売上げという成果を出せているのなら、働く時間は自由に調整しても良いのではないか。何時から何時までは働かなければいけないという時間の拘束に違和感を持ち始めた。

電車通勤のストレス

元々電車で行動するよりも車で行動する方が好きなため、電車に乗ること自体にストレスを感じていた。特に通勤時間帯の電車は混んでいるため、さらにストレスを感じるようになった。

自分の成長が止まっているように感じた

与えられた仕事を淡々とこなしていく毎日であったため、自分の知識や成長が止まっているように感じてしまった。仕事に対する意識や新しいことに挑戦する気持ちを持つことで、状況は変えられた可能性はあるが、何年か前から感じていたため、なかなか意識を変えることが出来なかった。大幅に自分の意識を変える必要を感じた。

1人の人間、1人の税理士として勝負してみたい

税理士登録するまでは担当先のお客様はあくまでも税理士法人のお客様であり、私個人のお客様ではないという意識で向き合っていた。いざ税理士登録をし、税理士になってみると、1人の人間としてお客様としっかりと向き合いたいという気持ちを持ち始めた。税理士法人勤務中に意識を変えることも可能ではあるが、どうしても税理士法人という看板がない状態でお客様と向き合ってみたいという気持ちが強くなった。

独立してみて感じたこと

時間の縛りがない

良い意味でも悪い意味でも、自由になった。何時に仕事を始めようが、何時に仕事を終わらせようが誰にも何にも言われない。(独立したので当たり前と言えば当たり前なのですが・・・)
その反面、自分で自分を律しないと永遠にサボることも可能。

電車通勤からの解放

長い間電車通勤していたこともあり、ある程度慣れはあったが、このストレスから解放されたのはかなり大きいと感じた。日々、ストレスを感じていたことを再認識した。

自分の成長を感じるようになった

税務・会計以外の事も全て自分でやらなければいけないため、今まで必要のなかった知識が蓄積され、成長を感じるようになった。また、自分の思い通りに研修を受けたり、調べごとをしたり出来るため、今まで淡々とやってきたことを改めて考え直したり、学び直したりすることが可能となり、成長を感じるようになった。

自分という人間を知っている人が少ないことを痛感

いざ1人の人間として、税理士として仕事をしようと思った時、まず自分という人間、税理士であるということを知っている人の少なさを痛感した。それを伝える術も全く持っていなかった。
独立前は税理士法人という後ろ盾があったため、安定して担当先が増えていたが、独立後は何の後ろ盾もないため、自分という人間を知ってもらい、徐々に信頼を得ていく必要があるため、なかなか難しい部分を感じた。

税理士法人に対する感謝

勤務時代は税理士試験の合格を第一に考えていたため、新規顧問先の担当の話しがあっても、他の方にお願いするなど、今考えるとかなりわがままであったが、それでも理解して頂けたことに感謝しています。
また、安定した収入を入社時から退職時まで支払い続けてくれた税理士法人には今でも感謝しかありません。

まとめ

今回は独立しようと思ったきっかけや独立してみて感じたことを書いてみました。なかなか難しいな~と感じる部分はありますが、独立して良かったと思っています。
仕事に対するやりがいを感じることが出来ますし、今後こんな事をしたら将来こんな税理士になれるのかな~なんて想像しているとすごく楽しいです。


最後に、私は独立に対して「出来るか・出来ないか」ではなく、「やるか・やらないか」で考えました。
「出来るか・出来ないか」で考えてしまうと出来ない理由を勝手に並べてしまいますが、「やるか・やらないか」で考えると自然と「よしっ!!やってみよう!!」と思うことが出来ました。